院長ブログ
新型コロナウイルス感染症後遺症外来について
新型コロナウイルスに感染して熱は下がったが、倦怠感、疲れやすい、抜け毛、息切れなどいろんな不調がなかなかよくならない方に専門外来を行っております。 すべての患者さんに共通して言えることは、コロナ感染する前にすでに免疫力が低下し、栄養障害(質的栄養失調)があるということです。
例)味覚障害
感染前から感染期間中にかけて亜鉛不足が進行し味覚異常を認めるケース
例)咳
血液検査でわずかに炎症反応を認め、抗生物質を内服してきたが改善がないケース
ビタミンCをはじめ亜鉛やビタミンDなど免疫を上げる栄養素が不足していることがあります。これらの栄養素は食事でまかなうことが非常に困難で時間がかかります。治療目的に不足した栄養素を補充する場合は、医療用サプリメントで改善させる必要があるます。
例)倦怠感、疲れやすい
ビタミンCやビタミンB、(亜鉛や生理のある女性であれば)「鉄」の不足で疲れやすくなります。コロナウイルスそのものの影響もあると思いますが、もともとこれらの栄養不足が背景にあった方が多いです。
咳が続くのでレントゲンやCTを撮っても、肺炎などの異常はないし、頭痛が続くからMRIを撮っても異常はないことが多いです。つまり、感染前にすでに免疫不足があり、何かしら体調が悪い状態があり、コロナ感染を契機に症状を自覚し、免疫力が低いため、回復が遅れているのではないかと思います。 当院では血液検査を行い、病気探しだけなく、栄養分析を起こっています。
ここが他院の血液検査と大きく違うところです。
通常の血液検査では異常がない方がほとんどです。栄養分析の専門トレーニングを受けた医師が、不足した栄養素を分析し、食事指導やサプリメントやビタミン点滴などを提案し、症状の改善をしていきます。栄養分析、サプリメント、ビタミン点滴はすべて自費診療となりますのでご了解ください。対面の受診、オンライン診療のどちらも行っております。
※当院は血液検査に特化しておりますので、CT、MRI、内視鏡検査などをご希望の方はお受けできません。