院長ブログ
「G6PD検査」について
高濃度ビタミンC点滴を受ける際に必要な「G6PD検査」について
赤血球の膜には「G6PD」(グルコース6リン酸脱水素酵素)という酵素があり、これがないと高濃度のビタミンCを処理することができません。
G6PD活性が低下している場合
高濃度のビタミンCを点滴すると、急性溶血性貧血を起こすため、生命に関わる事態になりますので、25g以上の高濃度ビタミンCを点滴する場合は、G6PDの活性があるかどうかを必ず確認する必要があります。
ビタミンCが10gや12.5g以下であれば、この検査を行う必要はありません。
G6PD活性が低下しており、高濃度のビタミンCが受けられない方が、特に日本人では稀で、その中でも女性は極めて稀とされています。
G6PD検査は指先から血液を少量採取します。基本的には外注検査ですので、結果が出るまで数日かかります。