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ピルの副作用で太ると言われる理由は?体重増加を抑える対策を解説

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ピル 副作用 太るのアイキャッチ画像

ピルとは生理前後の体調不良改善や、避妊を目的として使用する治療薬です。

ピルを飲むと生理が近づいても体調が落ち着き、妊娠の心配も軽減できます。

生理に関する悩みを減らしてくれるピルですが、「ピルを飲み始めると副作用で太る」との噂もあるため、始めたくてもためらっている人がいます。

ピルを飲むと太る可能性もありますが、一時的なものと言われています。

さらに副作用で太る理由を知っていれば、太らないよう対策もできます。

本記事では太るかもしれないと不安でピルを始められない人に向けて、以下の内容を紹介しました。

  • ピルの副作用で太る理由
  • ピル自体では太らない理由
  • ピルの副作用による体重増加を抑える対策法

太る理由を事前に知って、体型維持しながらピルで安定した生活を目指しましょう。

ピルの副作用で太る理由は主に2つあり体重と食欲が増加する可能性も

ピル自体には太る成分が含まれていません。

ピルを飲んで太ったと言われるのは、副作用によって太ったように感じてしまうからです。

ピルの副作用で太る理由は主に以下の2つ。

  • むくんで体重が増加する
  • 配合されている成分により食欲が増加する

ピルには身体に水分をため込む働きのある成分が含まれ、むくみが出る可能性もあります。

本来排出されるはずの水分が体内に残ると体重が増加する原因に。

ピルに配合されている成分によって、食欲が増加する人もいます。

生活スタイルは変わらないのに増加した食欲のまま食べる量を増やすと、体重が増えてしまいます。

そのようなピルの副作用で太る原因を知っていれば対策も可能です。

「副作用で太るからピルを飲むか迷っている」「副作用でなぜ太るか知りたい」といった人は、飲み始める前に確認しておきましょう。

ピルに含まれたプロゲステロンによってむくみ体重が増加する

ピルの服用によってむくみが出ると、体重が増加する可能性もあります。

むくみを引き起こす可能性があるのは黄体ホルモン(プロゲステロン)です。

むくみとは皮下に余分な水分がたまった状態を言います。

通常動脈から身体の組織中ににじみ出た水分は、静脈やリンパ管に戻る仕組みです。

しかし、ピルに含まれたプロゲステロンによって身体に水分がたまりやすくなると水分が上手く戻りません。

静脈やリンパ管に戻らなかった水分が体重に反映されるので、体重計に乗ると急に太っているように感じます。

むくみが気になるときは、体重の5%~10%程度の水分がたまっているケースも。

例えば体重が50kgなら2.5kg~5kgほど体重が皮下に蓄積された水分によって増える計算です。

浮腫とは、皮下組織(皮膚の下部)に水がたまった状態で、例えば足やすねなどを指で圧迫する(押さえる)と、その痕(あと)がなかなかもどらないような状態の時は、身体に正常な時の体重の5~10%以上の水分の貯留があると言われています。
引用:むくみ(浮腫)とは何?│益田市医師会

普段の体重の5%~10%も体重が増えれば、「かなり太った」「ピルを飲み始めたら急に太った」と感じやすいです。

原因がむくみだと顔や足が太く見えるため、見た目も太ったように感じられます。

体重が増えて今まで着ていた服のウエストが苦しくなったり、服のサイズが合わなくなったと感じたりすれば、「ピルのせいで太った」と考えても仕方ありません。

以下の症状が見られるときは、むくみによる体重増加と考えられます。

  • 顔がはれぼったくなっている
  • まぶたが重い
  • 靴下のゴムの跡が消えにくい
  • すねを指で押すと跡がなかなか消えない

ピルを飲み始めて体重が増えたときは、むくみを表す症状が出ていないかチェックしましょう。

むくみが原因なら、ピルを飲み始めてから1ヶ月~2ヶ月程度経つと落ち着く可能性が高いと言われています。

黄体ホルモンにより食欲が増加するケースもある

ピルに含まれる黄体ホルモン(プロゲステロン)には食欲を増加させる働きがあるため、普段より食べ過ぎて太るケースもあります。

黄体ホルモンは生理前に多く分泌される女性ホルモンです。

生理は妊娠するためにできた膜が剥がれ落ちることで起こります。

妊娠を成立させるには栄養が必要なため、ピルを服用すると黄体ホルモンの影響を受けて食欲が増進する可能性も。

月経周期による日常生活ホルモンの変動と心身の不調を説明する画像
出典:女性ホルモンとうまく付き合っていくには?│厚生労働省

食欲が増したときに食欲に任せて食べると太ってしまいます。

食欲増進もピルを飲み始めて1ヶ月~2ヶ月で落ち着くケースがほとんどです。

ピルを飲み始めてすぐの時期は普段よりも食べ過ぎていないか意識して、食事量をコントロールしましょう。

ピルを飲み始めて3ヶ月以上経過しているのに食欲が落ちないときは、体調不良が改善されたために食欲が増しているケースもあります。

体重増加が続くときはピル服用前の食事内容と比較し、食べ過ぎているなら食事量を元に戻しましょう。

ピル自体には太る成分が含まれていない

ピルの副作用で太る可能性はあっても、ピル自体に直接体を太らせる成分は含まれていません。

ピルの主成分は以下2種類の女性ホルモンです。

  • 卵胞ホルモン(エストロゲン)
  • 黄体ホルモン(プロゲステロン)

ピルは普段女性の体内で分泌されている女性ホルモンを少量のみ含んでいます。

少量でも女性ホルモンが体内にあると、脳は「必要なホルモンがあるので自分は命令する必要がない」と勘違いしてしまいます。

勘違いした結果、卵巣への命令を出さないため排卵は起こりません。

生理は厚くなった子宮内膜がはがれて起こりますが、低用量ピルで補われるホルモン量は少ないため、通常よりも薄い膜が形成されます。

生理のタイミングではがれる内膜が少なければ経血量も減り、内膜を押し出すために子宮が収縮しなくて済む分痛みを軽減する仕組みです。

ピルは、普段体内に分泌されている女性ホルモンの量を減らして生理を軽くする治療薬で、特別な成分を含んでいるわけではありません。

実際にピルの服用によって体重変化が起こる可能性は低いとの研究結果も出ています。

OC の体重変化に対する影響を評価した RCT のうち,プラセボまたは未治療を対照とした試験は 2 件あるが,いずれの試験においても OC 群と対照群との間で体重変化に差を認めなかった 10)11).
出典:低用量経口避妊薬、低用量エストロゲン・プロゲストーゲン配合剤のガイドライン作成小委員会

※OCは低用量ピル

このように低用量ピルとプラセボまたは治療を受けていない人の体重変化を調査した結果、差は認められていません。

プラセボとは、治療薬の試験に使う必要な成分が入っていない偽薬です。

ピル自体で太る心配はないので、生理前後の体調不良を改善したい人は安心してピルの服用を検討しましょう。

ピルの服用によって出る可能性のある副作用

ピルの服用によって起こる可能性のある副作用は以下の通りです。

 

副作用の内容割合
不正出血12%
嘔気7%
体重増加5%
気分変調5%
乳房緊満4%
頭痛4%

出典:低用量経口避妊薬、低用量エストロゲン・プロゲストーゲン配合剤のガイドライン作成小委員会

低用量ピルを服用した女性のうち、何らかの副作用を経験した人は全体の46%です。

2人に1人程度の割合で副作用が出ています。

ピルで不正出血が多いのはまだ身体が慣れていない時期にホルモンバランスが崩れるためです。

ホルモンバランスが安定するまでは必要な量のホルモンが足りず、子宮内膜がはがれ落ちるケースも。

吐き気や気分の変調といった他の副作用もホルモンバランスが乱れによって起こります。

吐き気まではいかなくても、「なんとなくずっと気持ち悪い」「胃に不快感がある」といった不調を感じます。

ピルの服用を続けてホルモンバランスが整えば副作用が落ち着く可能性は高いです。

3ヶ月程度飲み続ければホルモンバランスが整ってくると言われているので、すぐに諦めずに継続して様子を見ましょう。

ただしどうしても症状が辛い場合は、医師と相談して服用を続けるか検討しましょう。

ピルの副作用による体重増加を抑える対策法

ピルの副作用による体重増加を抑える対策法は以下の4つです。

  • むくみ対策をする
  • 食生活を改善する
  • ピルを継続して服用する
  • 太りにくいタイプのピルを選ぶ

「靴下のゴムの跡が残る」「顔がはれぼったい」などの症状が出ているときは、むくみ対策をしましょう。

むくみはマッサージや入浴で対策すると見違えるほどすっきりします。

太ったように見える身体がスラっとするので、体型の変化に敏感な人はピルの有無にかかわらずむくみ対策を続けましょう。

食欲が気になるなら食生活の改善が必要です。

ピルの副作用は飲み始めて3ヶ月程度の間に起こりやすい傾向にあります。

ピルを一度やめて再び飲み始めると、ホルモンバランスが整うまで再度副作用が出る可能性も。

そのためピルは可能な限り継続して服用しましょう。

ピルには複数の種類があり、太りにくいタイプのピルも選べます。

副作用で太るか気になるときは医師に相談して、納得してからピルを飲み始めましょう。

適度な運動や入浴でむくみ対策をする

むくみが原因で太ったときは、以下の方法でむくみ対策をしましょう。

  • 適度な運動や入浴で血行を促進する
  • カリウムを多く摂る
  • 着圧ソックスを使う

むくみを改善するには運動や入浴で血行を促進するのが効果的です。

血行が悪化すると老廃物や余分な水分をスムーズに排出できません。

老廃物や水分の排出が滞ると身体が太って見えるので、血行を良くして血液の循環を促すのが最適です。

むくみを解消する簡単な運動は以下の通りです。

  • 膝を上げて歩く
  • つま先立ちをする
  • 足でグー、チョキ、パーをする
  • タオルを足の指で丸める

参考:むくみ解消の運動│千葉県医師会

立ち仕事の人は、膝を上げてテキパキ歩く意識をしましょう。

接客の合間など暇があるときは、つま先立ちするのを癖付けると足のむくみを軽減できます。

デスクワークの人は運動不足でむくみが悪化しやすいので、通勤時の歩き方を変えましょう。

手や足の指を握って動かすだけでもむくみを改善できる可能性があります。

お風呂の水圧もむくみ解消に効果的です。

お風呂はシャワーで済ませず湯船につかると、身体が温まって血流がアップ。

ストッキングや窮屈な靴で圧迫されやすい環境なら、できるだけお風呂に浸かって湯船の中でマッサージしましょう。

お湯が熱すぎると血管が収縮するため、38℃~40℃程度のぬるま湯にゆっくりつかりましょう。

カリウムを多く摂ると水分排出に効果的

カリウムには余分な水分を体外に出す働きがあり、積極的に摂りたい栄養素です。

カリウムが多く含まれる食品の例は以下の通り。

食品100g当たりのカリウム含有量
刻み昆布8,200mg
干しひじき6,400mg
干しぶどう740mg
アボカド590mg
バナナ360mg
さつまいもの干しいも980mg
さといも640mg
糸引き納豆660mg
さわら490mg

参考:カリウムの働きと1日の摂取量│健康長寿ネット

カリウムの1日の摂取目安量は以下の通りです。

  • 18歳以上の男性2,500mg
  • 18歳以上の女性2,000mg

腎機能の低下やサプリメントの使用がない限り過剰摂取は考えにくいため、接種する上限の目安は設定されていません。

毎食摂り入れるとメニューが絞られて負担になるので、長く続けられない可能性があります。

「朝ご飯をバナナにする」「昼食のみカリウムを意識して摂る」など、無理のない範囲で取り入れましょう。

着圧ソックスでも対策できる

着圧ソックスもむくみ対策に役立ちます。

着圧ソックスとは締め付け感のあるソックスで、ふくらはぎに圧力をかけて血流を改善。

着用するだけなので、時間をかけられない人でも対策が可能です。

薬局やネット通販から2,000円前後で購入できるので、無理なく取り入れられる対策方法です。

可能な対策を試して、むくみを解消しましょう。

食生活の改善やよく噛んで食べる工夫をして食べ過ぎを防ぐ

ピルによって食欲が増したときは、以下の対策で食べ過ぎを防ぎましょう。

  • 栄養バランスを整える
  • 食物繊維を多く摂る
  • よく噛んで食べる

栄養バランスが偏ると、代謝が低下して体重増加の原因になります。

野菜や魚も積極的に食べるよう意識し、栄養バランスを整えましょう。

食物繊維を多く摂ると、満腹感が増して食事量を減らすのに役立ちます。

食物繊維を多く含む食品は以下の通りです。

食品100g当たりの食物繊維含有量
切干しだいこん 21.3g
ごぼう5.7g
ブロッコリー5.1g
ライ麦パン5.6g
いんげんまめ13.6g
糸引き納豆6.7g
乾燥きくらげ57.4g
こんにゃく3.0g

参考:食物繊維の働きと1日の摂取量│健康長寿ネット

食物繊維の1日の摂取目安量は以下の通りです。

  • 18~64歳の男性21g以上
  • 18~64歳の女性18g以上

朝食パンを食べる人はライ麦パンに変える、カリウムも豊富に含まれる糸ひき納豆を積極的に食べるといった工夫で、食欲を抑えましょう。

よく噛んで食べると満腹中枢が刺激され、少ない量で満足感を得られます。

忙しくて食事内容を見直す余裕がないときは、まずよく噛む習慣をつけましょう。

中止と使用を繰り返さずピルは継続して服用する

ピルの副作用で太りにくくするには、中止と使用を繰り返さず継続して服用することも重要です。

ピルの副作用は飲み始めて3ヶ月程度の期間に見られるケースが多いです。

副作用の原因はホルモンバランスの乱れで、ピルに身体が慣れていないために起こります。

ピルを飲み続けるうちにホルモンバランスが整うと、副作用も落ち着くのが一般的です。

ピルを中止すると、必要なホルモンがあるので自分は命令する必要がないと勘違いしていた脳が、再び指令を出し始めます。

脳が指令を出すとピルを服用していたときよりも体内にある女性ホルモンの量が多くなり、ホルモンバランスが再び変化。

ピルを再開するとさらにホルモンバランスが変わって、再び副作用が起こる可能性もあります。

妊娠を希望するタイミングまで、ピルを服用し続けて副作用の発生を避けましょう。

太りにくいタイプのピルを処方してもらう

太るかもしれないと不安でピルを始められない人は、太りにくいタイプのピルを処方してもらいましょう。

副作用で太りにくいピル治療目的太りにくい理由
・マーベロン
・ファボワール
避妊男性ホルモン作用を抑えられる
・ヤーズ
・ヤーズフレックス
月経困難症や子宮内膜症の治療むくみを抑える成分が配合されている

マーベロンは、男性ホルモン作用を抑えられるタイプの黄体ホルモンが配合されたピルです。

男性ホルモン作用とは、黄体ホルモンを持つ男性ホルモンと似た働きで、食欲増進を引き起こします。

ピルに配合されている黄体ホルモンの種類はピルごとに違い、男性ホルモン作用が強い治療薬を選ぶと太りやすい傾向です。

ファボワールはマーベロンのジェネリックで、マーベロンと同様に男性ホルモン作用が抑えられています。

病気の治療に用いられるヤーズとヤーズフレックスは、むくみを抑える成分が配合されたピルです。

治療薬なので検査を受けて病気と確定される必要があり、希望によって処方を受けられるわけではありません。

病気の治療目的でピルが必要になったときは、ピルの種類を選べるか相談しましょう。

太りにくいピルを処方できるオンラインクリニック3選

太りにくいピルを処方できる、おすすめのオンラインクリニックは、以下の3院です。

オンラインクリニック公式サイトピルの価格(税込)初診料再診料送料診察対応時間向いている人
エニピル詳細1,680円~無料無料550円24時間対応・予約なしですぐ受診したい
・24時間診察して欲しい
ピルマル

-

2,641円無料無料550円9:00~21:50費用を抑えたい
メデリピル

-

2,970円
※初月無料
無料無料550円24時まで
※開始時間記載なし
長期利用で割引を受けたい

※2025年1月現在、自費診療での税込価格

オンラインクリニックとは、診察からピルの処方までオンラインで完結できる医療機関です。

インターネット上では検査ができないため、すべて自費診療ですが、来院の手間や時間を省いて自宅でピルを入手できます。

エニピルは太りにくいピルを取り扱っている、予約なしでも30分以内に受診可能なオンラインクリニックです。

24時間診察に対応できるため、不規則な仕事をしている人や子育て中で日中に時間の取れない女性でも無理なく受診できます。

ピルマルにも取り扱いがあり、送料と合わせても3,200円程度の費用でピルの服用が可能です。

診察料は無料で100%産婦人科医が診察に対応してくれるので、「副作用で太ったのではないか」などと不安があるときにいつでも相談できます。

メデリピルも太りにくいピルを取り扱っているオンラインクリニックです。

1年以上ピルの服用を継続するとピル代が10%オフになり、費用の負担を軽減したい人にも中断によって再び副作用が出るのを防ぎたい人にもぴったり。

費用や診察時間も確認して、自分に合うオンラインクリニックで太りにくいピルの処方を受けましょう。

ピルの副作用で太るのではないかと不安な人によくある質問

ピルの副作用で太るのではないかと不安な人によくある質問は、以下の時期です。

ピルの副作用で太りやすい時期には目安があるので、事前に確認して期間中は念入りに対策をしましょう。

ピルの種類や治療目的の違いによって副作用の出方が違うのか、気になる人も多いです。

疑問がある人は医療機関を受診する前に解消し、納得してからピルの服用を始めましょう。

ピルの副作用で太りやすいのは飲み始めてどれくらいまで?

ピルで太りやすい時期は飲み始めてから3ヶ月目程度までです。

ピルで副作用が出るのは、ピルを飲み始めて一時的にホルモンバランスが乱れるため。

ホルモンバランスが整うと、副作用は次第に見られなくなっていきます。

ホルモンバランスの整うまでの目安が3ヶ月程度のため、3ヶ月程度は対策を続けましょう。

ピルの種類によって太りやすさが違うの?

服用するピルの種類によって太りやすさは違います。

ピルによって太り安さが異なる理由は以下の通りです。

  • 女性ホルモンの容量が多いピルは太りやすい可能性がある
  • 同じ要領でも配合されている黄体ホルモンの種類で太りやすさが違う

女性ホルモンの容量が多いピルは太りやすい可能性があります。

ピルには主に以下の種類があり、中容量ピルは低用量ピルよりも女性ホルモンの容量が多い治療薬です。

ピルの種類使用目的
中容量ピル・生理日を移動させる
・月経過多や月経困難症の治療をする
低用量ピル・生理前後の不調対策をする
・避妊する
・肌荒れやニキビの治療をする
・月経過多や月経困難症の治療をする
超低用量ピル月経困難症や子宮内膜症の治療をする

超低用量ピルは低用量ピルよりさらに含まれる女性ホルモンの量が少ないです。

生理日の移動を目的として処方される女性ホルモンの多い中容量ピルは、より太りやすい可能性も。

服用するときは太らないよう対策をしながら服用しましょう。

低用量ピル同士で比較すると、含まれる黄体ホルモンの種類によって太りやすさが違います。

男性ホルモンと似た働きをする力が弱いピルなら、食欲が増加しにくい傾向です。

低用量ピルで太りにくいピルが希望なら、マーベロンまたはファボワールを処方してもらえないか医師に相談しましょう。

子宮内膜症の治療や生理を遅らせるピルでも太る?

子宮内膜症の治療や生理を遅らせるといった目的のピルでも、黄体ホルモンの影響で太る可能性はあります。

使用目的に関わらず、ピルの主成分は卵胞ホルモンと黄体ホルモンです。

黄体ホルモンが食欲を増加させる可能性もあるため、治療目的でも生理日をコントロールしたいときでも変わりません。

太りたくない人は、ピルを飲み始めたら食事量が増えないようコントロールし、むくみが気になるときは適度な運動や入浴で対策をしましょう。

<一般社団法人健康医療医学会>